「iPhoneのストレージを最適化」が実際にしていること(していないこと)
「iPhoneのストレージを最適化」は写真を1枚も削除しません。この設定が実際に何をしているのか、それでもiPhoneの容量が足りない理由、そしてオフにしたほうがいい場面を解説します。
Favvy Team
「iPhoneのストレージを最適化」は何も削除しません。設定アプリの中で、容量を空けると約束する他の項目と同じ場所に並んでいるので、多くの人が意外に思います。
この設定が実際にしていること、オンにしていても「ストレージがほぼいっぱいです」と出てしまう理由、そしてもう一方の選択肢が向いている場面を解説します。

この設定が本当にしていることLink to section
端末の中にある重いファイルを軽いファイルに置き換え、重いほうをiCloudに残します。
Apple自身の言葉では、「ストレージを最適化」がオンのとき、「フル解像度の写真とビデオはiCloudに保存され、必要に応じて容量を節約したコピーがデバイスに保存されます」。またAppleは、最適化はアクセス頻度の低い写真やビデオから順に進むこと、オリジナルはWi-Fiやモバイル通信でいつでも再ダウンロードできることも説明しています。
つまりライブラリの見た目はまったく同じです。すべての写真が、同じ並び順で、同じアルバムの中に残っています。変わったのは、端末に置かれているファイルがどちらのバージョンか、という一点だけです。
ここから3つのことが導かれ、この設定に対する不満のほとんどはこれで説明できます。
- 何も削除しません。 写真の枚数は減りません。iCloudの使用量も減りません。
- 必要なときにしか動きません。 容量が厳しいかどうかを判断するのはiOSです。端末に余裕があるうちは何も最適化されないので、オンにしてもすぐに効果は見えません。
- 対象は写真とビデオだけです。 アプリ、メッセージ、ポッドキャスト、ダウンロードはまったく守備範囲外です。
それでもiPhoneがいっぱいな理由Link to section
オンにしたのに何も起きなかったなら、原因は次のどれかです。
まだ最適化が始まっていない。 最適化は、ボタンをタップした瞬間ではなく、iOSが容量が必要だと判断したときに動き出します。進行状況バーはなく、手動で走らせる方法もありません。
そもそも容量を食っているのが写真ではない。 設定 > 一般 > iPhoneストレージ を確認してください。使用量の多い順に一覧が出ます。「写真」が上位にないなら、この設定では最初から解決できません。iPhoneのストレージを空ける方法のガイドで、その一覧を上から順に片付けられます。
「最近削除した項目」が容量を握っている。 削除した写真は30日間残り、その間もストレージを占有し続けます。「全部消したのに何も変わらない」の圧倒的に多い原因がこれで、写真を削除してもストレージが空かない理由で詳しく解説しています。
2つのストレージを混同している。 iPhoneのストレージとiCloudの容量は別物で、この設定はデータを一方からもう一方へ移します。いっぱいなのがiCloudのほうなら、最適化は改善どころか悪化させます。iPhoneのストレージがいっぱいなのにiCloudは空き容量ありをご覧ください。
「ストレージを最適化」と「オリジナルをダウンロード」の比較Link to section
| 機能 | iPhoneのストレージを最適化 | オリジナルをダウンロード |
|---|---|---|
| フル解像度のファイルが端末に残る | ✗ | ✅ |
| フル解像度のファイルがiCloudにある | ✅ | ✅ |
| 端末のストレージ使用量が少ない | ✅ | ✗ |
| 通信が一切なくても使える | 軽量なコピーのみ | ✅ |
| 容量を空けるために写真を削除する | ✗ | ✗ |
| 新しいiPhoneでの初期設定 | ✅ | ✗ |
iCloudの契約容量より先に端末がいっぱいになるなら、iPhoneのストレージを最適化を選びます。ほとんどの人はこちらです。
本格的に写真を編集する場合、電波の届かない場所へ行く場合、あるいは単にファイルを物理的に端末へ置いておきたい場合は、オリジナルをダウンロードを選びます。ただし先に空き容量があるか確認してください。
今どちらを使っているか確認する方法Link to section
設定を開いて「写真」をタップ
この設定は「一般」ではなく**「写真」**の中にあります。ここで迷う人が多い場所です。
iCloud写真の下を見る
**「iPhoneのストレージを最適化」と「オリジナルをダウンロード」**が並んでいます。どちらか一方にチェックが付いています。
自分の状況に合うほうを選ぶ
端末はいっぱいでiCloudには余裕がある場合は「最適化」。オフラインですべて見たくて空き容量もあるなら「オリジナル」。
すぐに変わることは期待しない
最適化は、iOSが容量が必要だと判断したときにバックグラウンドで行われます。タップした瞬間に空き容量が増えるわけではありません。
誰も言わない落とし穴Link to section
「ストレージを最適化」は、何も削除しない生活をとても楽にしてしまいます。
端末が文句を言わなくなるので整理をやめ、ライブラリは膨らみ続けます。そしていつか今度はiCloudがいっぱいになり、二度と見返さない連写やブレ写真の10年分に、毎月お金を払うことになります。
設定が解決したのは症状だけです。問題は今もライブラリのほうにあります。
アプリを入手
「ストレージを最適化」にできない部分。
残すものを決めるのがFavvyの役割です。左スワイプで削除、右スワイプで保存。処理はすべて端末内で、1日100スワイプまで無料。
本当の解決策Link to section
最適化はオンのままで問題ありません。実際に役立ちますし、初期設定として正しい選択です。ただし手に入るのは時間であって、容量ではありません。
容量を取り戻せるのは、要らない写真を削除することだけです。その一番の近道が、いちばん不要なもの、つまり連写、ほぼ同じ構図の写真、スクリーンショットをスワイプで片付けることです。写真整理アプリのおすすめ5選でツールを比較し、無料のものは本当に無料で使えるiPhone写真クリーナーアプリにまとめています。
そのあと「最近削除した項目」を空にしてください。ギガバイト単位の容量が実際に戻ってくるのはこの手順です。
よくある質問
「iPhoneのストレージを最適化」は具体的に何をしますか?
「ストレージを最適化」をオンにしてもiPhoneがいっぱいなのはなぜですか?
「iPhoneのストレージを最適化」で写真の画質は落ちますか?
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